富山県健康教育実践優良校
「総合の部」優良校(いきいき富山っ子賞)を受賞して
本校は児童一人一人が「自分の健康は自分で守り、つくる」ことを目指して、進んで心や体の健康づくりに取り組み、健康で安
全な生活を送ることができる実践的な能力と態度を育てたいと考え、学校・家庭・地域がスクラムを組んで、健康教育の推進に努めてきた。
まず、平成十四年度は地域の歯科保健活動とタイアップし「フッ化物洗口」と「歯みがき教室」を実践した。歯みがき教室は、事前に歯科衛生士と打ち合わせ、指導の時期や児童の実態に合わせて、歯のみがき方や歯肉炎予防の指導を進めた。子供たちは、提示される資料や実験(サリバスタテスト)に関心を寄せ、むし歯予防に意欲をもって取り組むことができた。
児童の主体性を生かし、組織を生かした健康づくり活動としては五月、「一年生親子ふれあい会食」で、養護教諭より、食の指導をベースにすえた健康な体づくりという観点から、成長期における歯や骨を丈夫にする好ましい食事について保護者にお願いをし
た。
六月と十一月は、「口の中の健康を考え、実践する月」と設定し、学級活動や児童会活動を展開した。特に児童保健委員会が中心になって第一回学校保健委員会のテーマを「歯の健康」とし、運営委員会の児童と協力して、学校保健委員会を開催した。六月から歯みがきカードの発行、みんなで考えた歯の健康チェックアンケートの実施、ミニ保健だよりの発行、ポスター標語の募集や掲示、むし歯地図づくり、分かりやすくて楽しい劇のシナリオづくりと、準備や練習を行った。
平成十五年度は目の健康や近視予防のため、身体測定の結果に基づいた机・椅子の調整、視力測定の結果に基づい
た座席配置の考慮、給食後の四〇分間の休み時間「みなみドリーム」での積極的な体力つくりと
しての戸外運動や遊びを実施した。また、「健康だより」や「視力カード」等を通しての目の健康に関する資料の掲示や活用で家庭・地域との密接な連携を図った。目や体の健康づくりのための基本的な生活習慣の育成を目指し、学校保健委員会のテーマに生活習慣を取り上げ、「元気モリモリになろう集会」を開催した。このような学校保健委員会を通して、子供たちが主体的に自分たちの健康問題に目を向け、目や体の健康への意識が高まり生活習慣化が少しずつ図られ、低視力者の減少の成果が見られた。その結果健康教育実践優良学校近視予防の部準優良校を受賞した。
平成十六年度は歯や目の健康活動に加え、一人一人の児童が自分の健康を見つめ、改善していこうという意欲をもたせるため、生活実態調査を行った。この調査は「とやまゲンキッズ」をもとに本校独自の「健康チェックアンケート」として春・秋、二回実施しているもので、今回は特に、生活習慣に関わる項目について実施した。その結果を学年別にグラフ化し、全家庭に配布して親子による話し合いの場をもってもらった。秋には中高学年に対して、「わたしの生活はこのままでよいのか」をテーマに健康な生活を考えさせるようにした。体や心の健康アップを目指すには正しい生活習慣が大切であると気づかせ、健康な生活への意欲化を図るため、学校医や管理栄養
士など専門家に講話を依頼した。
@ 早寝早起きの大切さについて
A ぐっすり睡眠のこつ
B 成長ホルモンの話
C 朝食の大切さ(脳のスイッチと体温の維持)
D 赤・黄・緑色の食品、朝食の献立例の説明
児童は「なぜそうしなければならないのか」「不健康な生活が体に及ぼす影響にどんなことがあるか」などを知り、規則正しい生活の大切さに気づいた。また、その後、定着を図るために自分の生活習慣を振り返り、自分でできる「めあて」を設定した。児童は自分のめあてに向かって努力を重ねたことで、健康教育実践優良学校総合の部準優良校を受賞することができた。
平成十七年度は歯・目・生活習慣の定着化を目標とした。健康な生活を送ることの大切さは分かっていても、継続することは難しいものである。児童の決意を停滞させることなく、長期にわたって持続させるためには、家族の励ましや教師の見守りが欠かせない。また、学級担任だけでなく、児童の周りにいる関係者の連携が大切である。保健委員会を中心として、健康チェックアンケートの項目作りや集計作業、学校保健委員会の企画や寸劇を行った。体育委員会では体力つくりとして楽しい校内イベント「ころがしドッジ」「大縄跳びに挑戦」などを実行したり、学校保健委員会でマツケンサンバなどのダンスを行った。

また、定期的な活動として「みなみっ子健康チェック」、「あたりまえチェック」を記入させている。児童は自己の生活を振り返り、継続して取り組む中で、各自の新しいめあてに向かって実践してきた。その結果、朝七時以降に起きていた遅起き児童が、四十%から二十五%に、ゲームを二時間以上する児童が二十八%から十四%に減少するなど、生活を改善している様子がはっきりと伺えた。これは、児童が「分かった」「なるほどそうか」と納得し継続していくことのできる環境を作ったことで、成果が現れたと考えられる。生活実態調査や学校保健委員会、組織を生かした活動がみなみっ子の健康と体力増進につながり、富山県健康教育実践優良学校総合の部「いきいき富山っ子賞」優良校を受賞するに至った。今後も子供たちの健康への意識の向上や生活習慣化が図られるように働きかけを続けていきたい。